今termはFoundation Coursesの2科目(UNIV 1001・CS 1101)と、Sophiaでいくつかのコースを履修しました。これでやっとCSの学部生です。この記事では各コースの簡単な振り返りを書きます。
2021 Term5に履修したコース。
- UoPeople
- Online Education Strategies - UNIV 1001
- Programming Fundamentals (Python) - CS 1101
- Sophia
- Art History I
- Introduction to Ethics
- Introduction to Web Development
- English Composition 2 (WIP)
Online Education Strategies
コースの内容
UoPeopleで最初に受けるコース。トピックは多様で、オンライン学習環境で成功するための戦略、クリティカルシンキング、内発的動機付けと外発的動機付け、タイムマネジメント、目標設定、etc.
課題
- Discussion Forum:毎週異なるテーマについてライティング
- Written Assignment:毎週異なるテーマについてレポートを書く
- Learning Journal:毎週異なるテーマについて答える、APAのエクササイズ
- 3回の中間テストと最終テスト
The Ladder of Inference(推論のはしご)
クリティカル・シンキングを学ぶUnitではケーススタディがありました。その中で問題解決のツールとして使った 「The Ladder of Inference(推論のはしご)」が興味深かったのでメモ。
「推論のはしご」はハーバードの教授Chris Argyrisが提唱したメンタルモデルです。
人は意思決定をする際、自分の経験や知識から偏った結論を導くことがあり、コミュニケーションの齟齬や間違った議論を生みます。「推論のはしご」は意思決定の思考プロセスをはしごの段のように見立てて分解し、どの過程で齟齬が発生したか特定しやすくするというものでした。
クリティカル・シンキングについては『イシューからはじめよ』を読んだ知識程度しか持ち合わせてなく、実際にツールを使った事例研究するのは初だったのでおもしろかった&理解が深まりました。
内発的動機付けと外発的動機付け
「内発的動機付け」は好奇心や意欲を動機とし「外発的動機付け」は評価や強制などの外部からの刺激を動機とする姿勢です。一般的には学習活動には内発的動機が効果的だと言われています。
個人的な内発的動機:仕事に生かしたい・知りたい・楽しみたい を大切にしていきたいところだけど、学位は早く取りたいし、カリキュラムにはCSに関係のない科目も含まれているし、仕事の状況もあるので難しい...
The more external regulation is internalized the more actions are experienced as autonomous, i.e. self determined.
外的な規制が内在化されるほど、行動は自律的・自己決定的なものになる
要するに、外発的動機で行動してたら次第に楽しくなって内発的動機に変わる、というケースもあるようです。
実はこのコースも受ける前は「全然興味もてなそう、つらそう...」と心配していたけど、実際受けてみたら興味あるトピックが多く楽しめました。
Programming Fundamentals (Python)
コースの内容
CSの一つ目のコース。オライリーの『Think Python, How to Think Like a Computer Scientist』を使ってプログラミングのアイデアやコンセプト、基本的な仕様(変数、式、関数、条件式、再帰、配列、辞書、etc.)を学びます。
課題
- Discussion Assignments:Pythonの基本的な仕様について説明する
- Programming Assignments:要件どおりプログラムを実装する
- Learning Journal:要件どおりプログラムを実装し挙動を説明する
- 3回の中間テストと最終テスト
仕様を言葉で説明する難しさ
毎週の課題の中で、Pythonの仕様をコードと文章で説明するよう指示があります。例えば「形式言語と自然言語の違い」「ローカル変数とは」「tuplesの使いどころ」のような説明を言葉でします。
これがとても難しかった。クラスメートが理解しやすいロジカルな文章とサンプルコードを書く課題を通して、改めてプログラミングの基本的な仕様理解ができたのと言語化力が鍛えられました。
それから『Think Python』は章ごとに「語句」の項があり、これが大変参考になりました。例えば今まで "token" を「暗号」的な意味だと解釈していたが正しくは「自然言語の単語に類似したプログラムの意味的構造上の基本要素」であると知ったり、"parameter"と"argument" を混同していたと気づけたりしました。恥ずかしい...
やらなくていい練習問題が楽しい
練習問題はオプションですがパズル的要素があり楽しく、時には課題そっちのけで没頭していました。
しかしそこに登場する数学用語が全然わからず、アッカーマン関数?フェルマーの最終定理?なにそれ?となりながらググっていました。次termで履修予定のCollege Algebraの予習も兼ね、数学に慣れるために取り組みました。
コッホ曲線を知った日。
コッホ曲線の練習 pic.twitter.com/uGwlgKHj1t
— okayu (@okauuu_) 2021年7月7日
ちょうどその頃タイムリーにシェアされていた記事。ロマネスコはフラクタルだった。
Sophiaからの単位移行
SophiaからUoPeopleに単位を移行する方法は、同じ大学に在籍されている犬野ぷうさんがシェアしてくださいました。有益すぎる情報... 本当にありがとうございます。
UoPeopleではCSに集中したいので、General EducationはSophiaで受けることにしました。
履修したコースのメモ
- Art History I
- 先史時代からルネッサンス期までの美術史の基礎を学ぶ
- 微妙に知識があったので楽しく修了。美術館へ行きたくなる
- Introduction to Ethics
- 倫理への主要なアプローチの長所と短所を理解する
- 興味分野だったので楽しく修了
- Introduction to Web Development
- Webアプリケーションの基本設計、HTML、CSS、JavaScript、API、DBの基本
- 知識があったので
テキストを読まずにすばやく修了
- English Composition 2 (WIP)
- 最終的に6〜8ページのリサーチ・エッセイを仕上げる
- English Composition 1 が楽しかったので取りたかったコース。進行中
※ コースの内容はSophiaのシラバスで公開されている情報です
単位移行できるのは学部生になってからなのに先走ってしまい、問題なく移行できるか少々不安。
受けてみた感想は、テキストの質は高くUXも良かった。テキストを読んで問題を解いていくスタイルなので自分のペースで進められました。
外発的動機の割合が高い科目はSophiaを活用して時短し、UoPeopleはCSに集中、空いた時間を個人的な勉強(仕事・英語・読書)にあてるのが精神的に良さそうです。
まとめ・今後
今termはあれこれ手を出して仕事との両立がきつくなり、もうだめかと思われたけどなんとか単位を取得できてえらかったです。
次termは College Algebra、Programming 1 (Java) の2コース登録しているけど、高校数学未経験*1なのでCollege Algebraの自信が全くありません。大丈夫だろうか... どちらかdropの可能性が高いですがやってみます。
*1:勉強を放棄していたのでテストは100点満点中5点以下しか取ったことがなく補習を受けて卒業した😇